2018年12月6日の午後、一部の地域でソフトバンクの携帯電話がほとんど使えないという障害が発生しました。午後1時30分くらいから4時間以上も障害が継続するというあまり例のない状況でした。ほとんどの人が最初は自分の携帯電話が故障したと思ったのではないでしょうか。
ソフトバンクはLTEの通信網で使用するMMEという機器の問題だったと発表しています。
MMEのメーカーであるエリクソン社(スウェーデンの大企業)も、MMEで使用するソフトウェアの証明書の期限切れが原因だったと発表しています。明らかにエリクソン社のミスなので相当信用を落としてしまった印象です。
エリクソン社のMMEは世界各国で使われているので、世界11か国で同時間帯に携帯電話サービスの通信障害を発生させてしまったようです。
https://japan.cnet.com/article/35129773/
最近ではあらゆる情報システムがクラウド化されており、インターネットへの接続が切断されると業務が止まってしまうという方もいらっしゃると思います。飲食店や小売店などでもお店を見かけることがあります。これは個人的には結構怖いと思っています。
しかし、今回のような広範囲に影響が及ぶケースが少ないとしても、小さい範囲での通信障害というのは意外と発生します。よくあるパターンですとNTTの電柱が交通事故で倒されてしまったり、地中に埋設している光ケーブルをガス工事の業者がシャベルで切断してしまったり、という事故は結構発生しています。
クラウドサービスに依存している業務がある場合は、通常使用しているインターネット回線が切断されてしまった場合の業務の継続方法をあらかじめ決めておかないと、いざというときにお客様に迷惑をかけてしまうこともあるので注意が必要です。自分のスマートフォンのテザリングでカバーできるようにしておくとか、格安SIMのデータ通信だけの契約をしておくとかですね。