多くの企業のネットワークで使用されていると思われるYAMAHA製のルータRTX-1210の一部ロットの製品に不具合があることが発表されました。様々なパターンの不具合があるようですが、一番深刻なファームウェアを更新すると起動しなくなるという症状です。そうなったら、ルータをYAMAHAへ送り返して修理してもらうしかないようなので、予備機が用意してないところでは大変な影響が出てしまいますね。
http://jp.yamaha.com/products/network/support/rtx1210_boot/
この症状は、ファームウェアの更新作業そのもので不具合が発生してしまうということなので少しケースは違いますが、ネットワーク機器のファームウェアをアップデートするのはリスクの大きな行為です。メーカは良くファームウェアをアップデートしますし、最新版を使ってくれというのですが、動作が変わってネットワークにトラブルが発生する可能性があるのはもちろん、コマンドのオプションやコマンドの出力結果が変わってしまうことがあるため、今まで使えていた運用手順が実行不可能になったり、設定変更や情報収取で使っていたマクロが使えなくなったりする可能性もあります。現在問題なく動いている機器のファームウェアは変えたくないですね。現在のファームウェアに不具合があるのが発見されたとしても、現在使っている機能に直接関係ない場合はアップデートする必要ありませんしね。
いずれにせよ業務で使用しているネットワーク機器のファームウェアに関しては、OSのアップデートと同様に管理者が状況を見ながらアップデートする必要があります。管理者の技量が問われる大事なお仕事ですね。