マイナンバーの個人番号カードでICチップの不具合が多発しています。地方自治体の役所でカードを交付するときに、内蔵チップが使えなくなるという現象です。
原因は、「市町村統合端末」(役所に設置されて職員が操作する端末)と「住民基本台帳ネットワークシステムコミュニケーションサーバ」(自治体ごとに準備されているサーバ)間の通信が混雑にしたことにあると発表されています。一度端末とサーバ間で通信が失敗すると、端末側では「交付済み」、サーバ側では、「交付前」というステータスとなり、不整合が発生することによって、それ以降の通信は受けつけなくなるということのようです。
これは、システム会社ではよくある話ですが、通信が失敗するのは、回線の混雑が原因です→よってシステムの不具合ではありません、という言い訳手法ですね。不整合が発生したら二度と復旧できない部分であるなら、失敗の確率が低くなる通信手法を取るべきです。通信環境に負荷をかけて行う試験が足りなかったのかしら。
そもそもこれだけ広く使われるものなのに不整合が発生したら二度と通信を受け付けないなんていうシステムは作るべきではないですよね。
実際に通信が失敗した場合でも再度有効化手続きが行えるようシステムを修正するようです。