唐突に用語解説。
TRIZ(トゥリーズと読むのが公式なようです)。
旧ソ連で開発された問題解決手法です。世界中の特許情報を基に、思い込みを排除して創造的な成果を導く手法を提供するものです。
日本では1990年代に製造業で採用が進みましたが誰でも発明ができるようになるんじゃないのかという誤った期待があったので、そんな効果がないとわかると廃れていきました。実際は問題を解決するときに自分の既成概念にとらわれずに解決方法を導く助けとなるノウハウ集のようなものなので、ITの分野やマネジメントで本来の活用方法が見直されています。
比較的よく使われている発想技法として発明原理を40パターンに分類した言葉としてまとめたものを問題解決にあてはめるというものがあります。「分割する」「繰り返す」「逆にする」などですね。考え付いた問題の解決法にこれらを無理にでも当てはめて、今までにない方法を考えようということです。KJ法では同じ人は同じような発想しかできない場合が多いのに対して、新しい発想に至る可能性は高いと考えられます。
その他にも成長のS字曲線というのも有名です。新しい技術が考え付かれてから成熟して使われなくなるまでの過程は35種類のパターンがあるそうです。この35パターンを参考にすることで今の製品が将来どういった形に進化するのか予想して先取りすることができます。企画会議などで使えるようになるとどのような企業でも効果がありそうですね。
http://www.triz-japan.org/about_TRIZ.html
http://www.hj.sanno.ac.jp/cp/page/5928