携帯電話が普及してから一般的に使われるようになったパケットという言葉。一体パケットって何なんでしょう。
まず、「パケット通信」という言葉について。パケット通信とは、「パケット交換」という方法を用いた通信のことです。
従来の固定電話というものは、「回線交換」といういわれる方法で通信を行っています。電話対電話の通信一組で1回線を占有する方式です。まず、最初に通信相手とチャネルを確立して(電話だとしたら呼び出して通話状態にする)からデータのやり取りを行います。FAXなんかもそうですね。
通話状態にしてからデータを送ります。
それに対して、「パケット交換」では、一本の回線の中を複数の組の通信が流れます。職場の電話から取引先に電話を掛けると電話回線を占有してしまいますが、職場のPCから取引先にメールを送信しても職場のインターネット回線を占有したりしませんよね。これが回線交換とパケット交換の違いです。
パケット通信では、他の通信者が行っている通信と自分たちの通信が混ざらないように小包のようにデータを小さな塊にして回線上に送信します。中継する機器は、小包に書かれいる宛先をみて適切な中継先へリレーして小包を届けます。回線の中は当然デジタル信号が流れるわけですが、デジタル信号を一定の長さで分けて、ここからここまでは一つのパケットです、というルールを決めることで小包っぽい塊を作るわけです。
例えばPCからメールを送る場合は、メールを切り刻んで所定の大きさの小さなデータにして、それをたくさんのパケットとして送り出すわけです。言葉で説明するとややこしいのですね。
なぜパケット通信ばかりが使われるようになったのかを次回パケット通信とは?2で説明します。