Ethernet(イーサネット)とは、世界中のほとんどのネットワークで使用されている規格です。
LANケーブルというケーブルをPCやネットワークプリンタに接続したことがありませんか。このLANケーブルを挿しこむ口は、NIC(ネットワークインタフェイスカード)と呼ばれる機器に付いています。(NICはLANカードとかLANボードとかいろいろな呼ばれ方をします。)このNICやLANケーブルはイーサネットの仕様に基づいて作成されています。
イーサネットは、1973年に米Xerox社の研究員によって開発されました。開発中のコンピュータと同時に開発中のレーザープリンタを接続するための新しいネットワークとして生み出されました。
その後、1979年にXerox社、Intel社、DEC社の協力によって、本格的に仕様が固められました。
現在は、IEEE(電気電子学会)が規格の標準化を行うようになっており、通信速度の速い規格の制定がすすめられています。
なお、イーサネット関連の技術やIEEE802で始まる名称が付けられます。
イーサネットで使用するNICは、それぞれMACアドレス(物理アドレスと呼んだりします。略さずに英語表記するとMedia Access Control address。)と呼ばれるIDを持っています。このMACアドレスは、製造する際に世界中で一つしかない値が割り当てられています。
現在、企業内のLANで一番普及しているのは、100BASE-TXと1000BASE-Tです。1000BASE-Tのネットワーク機器は、PCが100BASE-TXにしか対応していない場合には、100BASE-TXのネットワーク機器として動作してくれることがほとんどです。
よって、古くなった100BASE-TXのネットワーク機器を徐々に1000BASE-Tのネットワーク機器へ切り替えていくのが一般的なようです。
イーサネットは、時代とともに様々な規格を作ってきました。通信速度に関しては、現在は100Mbpsと1Gbps(1000Mbps)の企画が主に使われていますが、2002年には10Gbpsの規格、2010年には100Gbpsの規格が策定されています。現在(2019年末時点)は400Gbpsの規格策定に向けて検討が行われています。